こんにちは。西宮市高松町「西宮北口駅」より徒歩1分にある歯医者「西宮北口 歯医者 H&L」です。

歯茎からの出血や口臭、歯の揺れといった症状は、見過ごされやすいですが、実は歯周病が進行しているサインかもしれません。特に重度の歯周病になると、歯を支える骨が失われ、最終的には歯を失うこともあります。
また、重度の歯周病は単に口の中の問題にとどまらず、全身の健康に悪影響を及ぼすリスクがあることも明らかになっています。
今回は、重度の歯周病の症状や放置するリスク、治療法について解説します。気になる症状がある方は、ぜひ参考にしてください。
目次
重度の歯周病の症状

歯周病とは、歯を支える歯槽骨や歯茎が炎症を起こす病気です。歯肉炎・軽度歯周炎・中等度歯周炎・重度歯周炎の4段階に分けられ、重度歯周炎では歯周ポケットの深さが6mm以上になり、歯槽骨が大きく破壊されます。
ここでは、重度歯周炎の症状について解説します。
歯茎が大きく腫れる・出血する
歯周病が重度に進行すると、歯茎は強く炎症を起こし、赤く腫れ、ブヨブヨとした状態になります。歯茎が触れるだけで痛んだり、歯磨きの際に出血したりすることも多くなります。
膿が出る
歯茎から膿が出てくることも歯周病が進行している重要なサインです。歯周ポケットの深部で細菌感染が進行すると、組織が破壊され、炎症反応として膿がたまるようになります。
膿は、白っぽかったり黄緑色だったり、不快なにおいを伴うことも少なくありません。口の中の不快感や粘つき、口臭にもつながります。
歯がぐらつく
歯周病が進行すると、歯を支えている骨や歯茎が破壊され、歯が不安定になります。そのため、食べ物を噛んだときに歯が動くような感覚や、舌で触れたときに揺れていると感じることが増えてきます。
噛み合わせたときにズレを感じたり、食べ物が噛みにくいと感じたりすることもあるでしょう。歯がぐらついている状態は、歯周病がかなり進行しているサインです。
口臭が強くなる
歯周病が発症すると、口臭が強くなる場合があります。歯周病菌が揮発性硫黄化合物などの悪臭を発生させるガスを作り出すためです。重度の歯周病では、膿が出ることで口臭が強くなりやすいです。
食事や会話の際に、口臭に気づかれることもあり、周囲の人との関係にも影響を及ぼす恐れがあります。
重度の歯周病を放置するリスク

重度の歯周病は単に口の中の問題にとどまらず、さまざまなリスクをもたらす疾患です。ここでは、放置することでどのような危険があるかを解説します。
歯を失う可能性が高まる
重度の歯周病では、歯を支える骨や歯茎が深刻に破壊され、歯のぐらつきが強くなります。やがては自然に抜け落ちることもあり、複数本の歯を同時に失うケースも少なくありません。
歯は一度抜けると元には戻らず、噛む力や発音への影響も大きくなります。欠損した歯を補うためには、入れ歯やインプラントといった治療が必要となり、費用や身体的な負担も生じます。
噛む力が低下する
歯周病によって歯が不安定になると、しっかり噛めなくなり、硬いものや噛み切りにくいものを避ける人は少なくありません。食事の楽しみが減るだけでなく、噛む力が弱まることにより、脳への刺激が減少し、認知機能の低下にもつながる恐れがあります。
また、よく噛まないまま飲み込むことで、消化器官に負担がかかり、消化不良や胃腸の不調を引き起こすこともあります。
全身疾患を引き起こす可能性がある
近年の研究では、歯周病が口腔内の問題にとどまらず、全身の健康へも悪影響を及ぼすことが明らかになっています。例えば、歯周病があると血糖値のコントロールが難しくなり、糖尿病が悪化する可能性があります。
また、歯周病菌が血管内に入り込み、血流に乗って全身を巡ることで動脈硬化を促進させ、心筋梗塞や脳梗塞の原因になるリスクがあるとされています。
治療期間と費用が増加する
歯周病は初期の段階であれば、ブラッシング指導やスケーリングなどの基本的な治療で改善できることが多く、費用も抑えられます。
しかし、重度に進行すると、外科的処置や再生療法、抜歯をした場合はインプラント、ブリッジなどの補綴治療が必要となり、治療期間が長引きます。費用も高額になりやすく、経済的な負担が大きくなるでしょう。
重度の歯周病の治療法

重度の歯周病の治療法には、次のものがあります。
歯周基本治療
歯周基本治療は、歯周病の進行度にかかわらず基本的に行われる治療です。スケーリングとルートプレーニングがあります。
スケーリング
スケーリングとは、歯茎の周りや歯の表面に付着したプラークや歯石を取り除く処置です。プラークは細菌のかたまりであり、石灰化すると歯石になります。歯石は歯ブラシでは取り除けないため、専用の器具を使って物理的に除去しなくてはなりません。
スケーリングによって歯石を取り除くことで、歯茎の炎症を抑え、出血や腫れの改善を目指します。
ルートプレーニング
ルートプレーニングは、歯石を取り除いたあと歯根の表面をなめらかに仕上げる処置です。歯根にプラークが付着するとざらざらとした汚染物質が残りやすく、そのままでは再び細菌の住みかになる原因となります。
ルートプレーニングでは、専用の器具を使って歯の根の表面をきれいに整え、細菌が再び付着しにくい状態に仕上げることが目的です。この処置により、歯茎と歯のすき間が改善され、歯周病の再発を防ぐ効果が高まります。
歯周外科治療
重度の歯周病の場合、歯茎の内部や歯槽骨にまで細菌感染が広がっているため、スケーリングやルートプレーニングといった基本的な治療では対応しきれないことがあります。そのため、外科的な治療が必要となるケースも少なくありません。
歯周外科治療には、大きく分けて、フラップ手術と歯周組織再生療法があります。
フラップ手術
フラップ手術は、歯茎を切開して歯根を露出させ、歯石や感染組織を直接目で確認しながら除去する外科的な処置です。スケーリングやルートプレーニングでは届かない深い歯周ポケット内の汚れを除去し、歯周病の進行を防ぐことを目的としています。
施術後は、歯茎を元の位置に戻して縫合します。
歯周組織再生療法
歯周組織が失われている場合には、再生治療を検討します。代表的なものには、エムドゲインやGTR法などがあります。エムドゲインは歯の発生時に重要な役割を果たすタンパク質を利用し、歯周組織の再生を促す方法です。
GTR法は、膜を使って骨や歯根膜が再生するスペースを確保し、歯周組織の再生を促します。
抜歯
重度の歯周病では、歯を支える骨や歯茎が大きく失われ、歯がぐらぐらとして不安定な状態になることがあります。こうした歯を無理に残すと、食事や会話に支障が出るだけでなく、周囲の健康な歯や歯茎にも悪影響を及ぼしかねません。
炎症の原因を取り除き、ほかの歯への感染リスクを軽減させるために、抜歯が必要と判断されることがあります。抜歯後は、インプラントやブリッジ、入れ歯などの治療によって失った歯の機能を補う治療が検討されます。
まとめ

歯周病が重度まで進行すると、歯茎の腫れや出血だけでなく、膿の排出、歯のぐらつきが現れ、歯を失う原因にもなります。さらに、糖尿病や心血管系疾患など、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
治療は、スケーリングやルートプレーニングだけでなく、フラップ手術や歯周組織再生療法などの外科的な処置が必要となる場合が多いです。進行するほど治療期間が長引き、費用の負担も大きくなる傾向にあります。
重度の歯周病を防ぐには、日々の正しいブラッシングに加え、歯科医院での定期的な検診とメンテナンスを続けることが大切です。歯茎の腫れや出血、口臭など気になる症状がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
歯周病にお悩みの方は、西宮市高松町「西宮北口駅」より徒歩1分にある歯医者「西宮北口 歯医者 H&L」にお気軽にご相談ください。
当院は、生涯にわたる健康を重視して診療にあたっています。マウスピース矯正や予防歯科、インプラント、ホワイトニング、虫歯・歯周病治療など幅広く診療を行っています。









