こんにちは。西宮市高松町「西宮北口駅」より徒歩1分にある歯医者「西宮北口 歯医者 H&L」です。
インビザライン・ファーストは、永久歯に生え変わる前の子ども向けにつくられたマウスピース型の矯正装置です。「治療することでどのようなメリットがあるの?」「費用はどれくらいかかるの?」など、疑問に感じている方もいるでしょう。
本記事では、インビザライン・ファーストの特徴やメリットとデメリット、対象年齢や費用の目安について解説します。お子さまの歯並びが気になっている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザライン・ファーストとは
インビザライン・ファーストとは、子どものために開発された歯列矯正用のマウスピースです。透明なマウスピースを1日20時間以上装着し、1〜2週間ごとに交換しながら歯並びや噛み合わせを整えていきます。
従来の矯正治療では、歯列を広げる治療を行った後に歯を移動させる治療を行っていました。
しかし、インビザライン・ファーストの場合は、顎の成長を促しながら歯並びを整えられます。お子さまの成長に合わせて治療できるため、段階ごとに治療方法を分ける必要がありません。治療期間を短くできるうえ、治療費用も抑えられる可能性があります。
インビザライン・ファーストのメリット
インビザライン・ファーストのメリットは、以下のとおりです。
目立ちにくい
インビザライン・ファーストは、透明なマウスピース型の矯正装置を使用するため、装着していても目立ちにくいのが特徴です。「矯正していることを友達に知られたくない」と感じるお子さまは少なくないでしょう。
装置を口内に固定する方法では、装置が目立ちやすく、見た目を気にするお子さまには大きなストレスとなりやすいです。インビザライン・ファーストは周囲に気づかれにくいため、心理的な負担を軽減できるメリットがあります。
衛生的に保てる
インビザライン・ファーストは、食事や歯磨きの際に自分で取り外せます。固定されていないため、食べ物が装置に詰まったり、歯磨きがしにくくなったりする心配がありません。
普段どおりに食事や歯磨きができるため、口腔内を清潔に保ちやすいです。矯正治療中の虫歯や歯周病のリスクを下げられるのはメリットでしょう。
痛みや違和感が少ない
インビザライン・ファーストでは、段階的に形状の異なるマウスピースを交換しながら歯を動かしていきます。急激に力が加わることがなく、痛みや違和感が少ないとされています。
また、マウスピースは樹脂でできているため、金属製の装置で口腔内が傷つくトラブルも起こりにくいです。
指しゃぶりや舌で歯を押す癖を改善できる
指しゃぶりや舌で歯を押し出す癖は、出っ歯や開咬の原因となります。お子さまにやめるよう伝えても、意識するだけでは改善が難しいこともあるでしょう。
インビザライン・ファーストは、1日20時間以上マウスピースを装着するため、歯並びを悪化させる悪習癖を改善できる可能性があります。
永久歯への生え変わりをサポートできる
インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯が混在する時期に治療を開始できるため、永久歯への生え変わりをサポートできます。歯列や顎の位置を整えておくことで、永久歯が正しい位置に生えるためのスペースを確保できるのです。
その結果、永久歯が生えそろってから本格的な矯正治療を始める際に、抜歯や外科手術を回避できる可能性が高まります。身体的にも精神的にも負担の軽減につながるでしょう。
金属アレルギーの心配がない
インビザライン・ファーストは、金属を使用しない素材で作られているため、金属アレルギーの心配がありません。金属アレルギーのあるお子さまでも安心して治療できます。
インビザライン・ファーストのデメリット
インビザライン・ファーストには多くのメリットがある一方で、注意しておきたいデメリットもあります。以下のデメリットについて、お子さまと一緒に確認しておきましょう。
装着時間を守らないと効果が出にくい
インビザライン・ファーストは、1日20時間以上の装着が基本です。装着時間を守らないと、計画通りに歯が動かない場合があります。その結果、治療期間が延びて追加費用がかかるほか、お子さまの負担も多くなるでしょう。
装着を習慣づけるのが難しいこともあるため、装着忘れを防げるように保護者の方が声をかけてあげてください。
自己管理が必要
マウスピースは自由に着脱できる反面、自己管理が求められます。外したマウスピースは洗って清潔にし、食後すぐに歯磨きをして再装着しなければ、虫歯になるリスクが高まります。
また、紛失や破損が原因でマウスピースを装着できなくなると、作り直さなければなりません。作り直すには2週間から1ヶ月程度かかるため、治療期間が延びる原因になります。
治療費が高額になる場合がある
インビザライン・ファーストに限らず、見た目を整えるための矯正治療は、保険が適用されません。全額自己負担となるため、費用が高額になる傾向にあります。永久歯が生えそろってから行う2期治療も実施する場合、トータルの費用負担は大きくなるでしょう。
対応できないケースがある
インビザライン・ファーストはすべての症例に対応できるわけではありません。たとえば、顎の骨格に大きなずれがあるケースや、歯のねじれが強いケースなどでは、ワイヤー矯正や外科的治療が必要かもしれません。
また、歯の発育状態についても条件があります。いつでも始められるわけではないため、歯科医師に相談が必要です。
発音しにくくなる場合がある
マウスピースを装着していると、発音がしにくくなることがあります。特に、前歯の裏側に舌先をつけて発音するサ行やタ行、ナ行やラ行は影響を受けやすいです。学校での発表や友達との会話で気になるお子さまもいるかもしれません。
ただし、1ヶ月程度経つとマウスピースの違和感に慣れ、発音も改善することが多いです。発表会や授業参観など、人前で話す際に気になる場合は一時的に外しても問題ありませんが、装着時間が短くならないよう注意しましょう。
インビザライン・ファーストの対象年齢
インビザライン・ファーストの対象年齢は、乳歯から永久歯へと生え変わる6歳〜10歳前後です。
ただし、身体の年齢で治療可否を決めることはありません。奥歯(第一大臼歯)が生えている、前歯が2/3以上生えてきているなど、歯の成長に合わせて治療が開始されます。
永久歯へと生え変わっていく混合歯列期は、歯並びや噛み合わせが大きく変化する時期です。インビザライン・ファーストでは顎の成長をコントロールしながら、永久歯が並ぶスペースを確保します。
歯の成長には個人差があるため、具体的な開始年齢はお子さまによって異なります。歯並びが気になり始めたら、早めに歯科医院で相談しましょう。
インビザライン・ファーストで治療する場合にかかる費用
インビザライン・ファーストの費用の相場は40万円〜70万円程度です。費用の主な内訳は、以下のとおりです。
- カウンセリング:無料〜1万円程
- 検査:1万〜5万円程
- マウスピース:30万〜60万円程
- 通院:1回3,000円〜5,000円程
- リテーナー代:2万〜5万円程
インビザライン・ファーストは自由診療であるため、歯科医院によって料金の決め方が異なります。治療費用を一括で支払うトータルフィー制度を採用しているケースもあれば、検診のたびに通院費が発生するケースもあります。
治療を開始する際は、追加でかかる費用についても確認しておくと安心です。一度にまとまった金額を支払うのが難しい場合は、分割払いや医療ローンなど、支払い方法について相談しましょう。
まとめ
インビザライン・ファーストは、永久歯に生え変わる前の子ども向けにつくられたマウスピース型の矯正装置です。顎の成長を促しながら歯列を整えられるほか、指しゃぶりや舌などの悪習癖の改善にもつながるメリットがあります。
顎の成長をコントロールできるため、本格的に矯正治療を行う際に抜歯や外科手術を避けられる可能性も高くなります。インビザライン・ファーストで治療できるかどうかは、お子さまのお口の状態や成長段階によって異なるため、歯科医院で相談してみてください。
インビザライン・ファーストを検討されている方は、西宮市高松町「西宮北口駅」より徒歩1分にある歯医者「西宮北口 歯医者 H&L」にお気軽にご相談ください。
当院は、生涯にわたる健康を重視して診療にあたっています。マウスピース矯正や予防歯科、インプラント、ホワイトニング、虫歯・歯周病治療など幅広く診療を行っています。