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床矯正は何歳から何歳まで?年齢の制限やメリット・デメリットも

こんにちは。西宮市高松町「西宮北口駅」より徒歩1分にある歯医者「西宮北口 歯医者 H&L」です。

子どもの手のひらにのった下顎の床矯正の装置

矯正治療と聞くと、子どものうちにやるものとイメージする方が多いかもしれません。床矯正は子どもを対象とした治療法として知られていますが、いつからいつまで受けられる治療なのか、疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、床矯正の概要と対象年齢、治療を受けるメリット・デメリットなどについて詳しく解説していきます。お子さまの歯並びを整えたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

床矯正とは

床矯正とはどんな矯正か考える女の子

床矯正とは、主に成長期の子どもに対して行われる矯正治療の一種です。取り外し可能な装置を使用して顎の骨を拡大し、歯が正しい位置に並ぶためのスペースを確保することを目的としています。

床装置は、プラスチック製のプレートと金属製のネジで構成されており、装置のネジを少しずつ回すことで顎の骨を横に広げていきます。あごが小さく、永久歯が正しく並ぶスペースが不足している場合に、特に有効な治療法といえるでしょう。

治療中は、装置を毎日14〜16時間ほど装着しなければなりません。食事や歯磨きの際には取り外すことができるため、口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯のリスクも抑えられるという点はメリットでしょう。

また、成長期の骨は柔軟性が高く、床矯正の装置によって力を加えると顎の骨を少しずつ広げることが可能です。強い力をかける必要がないので、身体への負担を最小限に抑えられます。

床矯正の対象年齢

勉強する小学生

床矯正は子どもの成長を利用した治療方法で、多くの場合は乳歯から永久歯への生え変わりが進む6〜12歳前後が対象になります。この時期は混合歯列期と呼ばれ、顎の骨の柔軟性が高く治療の効果を得やすいとされています。

ただし、適応年齢には個人差があります。6歳未満でも治療を受けられることもあれば、10歳でも適応外になる可能性もあるでしょう。小児矯正では、歯の生え方や顎の発達状況、お子さまの心身の発達状態も確認しながら治療法を検討していきます。

床矯正に年齢制限はある?

床矯正は基本的に成長段階にある子どもを対象としていますが、上述したとおり年齢自体が問題になることは少ないです。成長期のお子さまほどの効果は見込めないことが多いですが、大人でも治療は可能です。

ただし、装置の装着自体が難しい低年齢の子どもの場合は、治療を受けられないでしょう。装置の必要性を理解して、装着を続けられる状態であることが求められます。

床矯正のメリット

床矯正のメリットのイメージ

床矯正は、子どもの成長を利用して顎を広げ、歯列を自然に整えていく治療法です。特に、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に行うことで、将来の歯並びの悪化を防ぐ効果も期待できます。

ここでは、床矯正の主なメリットについて詳しくご紹介します。

成長を活かすため治療の効果が得やすい

床矯正は、顎の成長が活発な時期に行う治療です。成長期の子どもの骨は柔らかく、歯列を広げやすいです。歯が並ぶスペースが足りないことで歯並びが乱れるケースが多いので、顎の骨を効果的に拡大できれば、自然に歯並びが改善されていくケースもあります。

取り外しが可能で衛生的

床矯正の装置は取り外し可能なため、食事の際や歯磨きのときに外すことができます。これにより、装置に食べ物が詰まる心配がなく、普段通りに食事ができるほか、歯磨きをしっかりと行うことで口腔内を清潔に保ちやすくなります。飲食の制限も不要なので、お子さまへの負担も抑えられます。

固定式の矯正装置を使用する矯正方法と比べて、虫歯や歯周病のリスクを軽減できる点は大きなメリットといえるでしょう。

将来の治療の負担を軽減できる

顎が狭いと、歯が並ぶスペースが不足して、重なり合ったり噛み合わせに影響を与えたりすることがあります。顎を拡大することで、歯が正しい位置に並びやすくなり、将来的に抜歯が必要になるリスクを軽減できます。

床矯正は顎の骨を拡大することで、歯並びの悪化を防ぐ治療といえます。将来的に本格的な矯正治療が必要になった場合でも、抜歯を伴う大掛かりな治療を避けられる可能性があるでしょう。

床矯正のデメリット

床矯正のデメリットのイメージ

床矯正には多くの利点があるものの、すべてのケースにおいて理想的とは限りません。治療効果が十分に得られない場合や、日常生活に影響を及ぼす場合もあります。

ここでは、床矯正の主なデメリットについて詳しく解説します。

装着時間を守らなければ効果が出にくい

床矯正の装置は、1日あたり14〜16時間以上の装着が推奨されています。装着時間が不足すると、顎の成長を誘導する力が十分にかからず、治療効果が出にくくなるのです。

特に、子どもは自分で装着時間を管理するのが難しく、学校生活や遊びの中で装置の着脱が頻繁に起こると、装着時間が短くなりがちです。その結果、治療計画どおりに歯並びが整わないなど、思うような歯並びの改善が得られない可能性もあります。

そのため、保護者がしっかりとサポートし、装着時間を確保できるように日々の生活リズムを整えることが求められます。

適応できる症例が限られる

床矯正は、顎の成長を利用して整った歯並びの土台を作る治療です。そのため、重度の出っ歯や受け口、複雑な歯列不正には不向きで、他の矯正方法が必要になるケースもあります。

また、歯に力をかけて移動させるわけではないので、必ず理想の歯並びになるとは限りません。将来的に歯を移動させて歯並びを微調整する治療が必要になる可能性があります。

床矯正の治療期間

床矯正の治療期間のイメージ

床矯正の治療期間は、お子さまの年齢や歯並びの状態によって異なりますが、一般的には1〜2年程度が目安です。

ただし、特に治療を開始したばかりの時期には、お子さまが装置の使用に慣れるまで数週間程度を要することがあります。最初から14時間の装着を目指すとお子さまの負担が大きいため、1日数時間から少しずつ装着時間を伸ばしていくケースもあるでしょう。

これらの要素も、治療期間に影響を与えます。歯並びの状態やお子さまの協力度によって矯正期間は変わるので、歯科医師に相談してみましょう。

床矯正の費用

床矯正の費用のイメージ

床矯正の費用は、10万円〜40万円程度が相場です。この金額には、初期診断費、装置の作成費、定期的な調整料が含まれている場合が多いです。治療期間やお子さまの歯並びの状態などによって変動するので、事前に確認しておきましょう。

基本的に、床矯正は自由診療になり、全額自己負担になります。また、自由診療では、治療内容や治療の費用を歯科医院が独自に設定することが可能です。そのため、同じ治療でも費用が変わることがあるので、実際の費用は歯科医院で確認してみてください。

まとめ

微笑み合いながらヨガをする親子

床矯正は、子どもの成長を利用して顎の骨を拡大し、歯列を正しい位置に整える矯正方法です。特に、6歳から12歳頃の混合歯列期の子どもに行うことで、高い効果が期待できるでしょう。

混合歯列期のお子さまに行うことが多いですが、具体的に年齢が制限されているわけではありません。床矯正で治療できるかどうかは、年齢だけでなく、お子さまの顎の骨の状態や歯並びの状態、心身の発達状態なども考慮して判断する必要があります。

また、取り外し可能な装置なので日常生活への影響を抑えることができ、衛生面でもメリットがあります。

一方で、装着時間を守らなければ効果が出にくい点や、適応できる症例が限られる点はデメリットといえるでしょう。床矯正を検討する際は、歯科医院での診断をもとに、お子さまとも相談しながら決めていきましょう。

床矯正を検討されている方は、西宮市高松町「西宮北口駅」より徒歩1分にある歯医者「西宮北口 歯医者 H&L」にお気軽にご相談ください。

当院は、生涯にわたる健康を重視して診療にあたっています。マウスピース矯正や予防歯科、インプラント、ホワイトニング、虫歯・歯周病治療など幅広く診療を行っています。

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