こんにちは。西宮市高松町「西宮北口駅」より徒歩1分にある歯医者「西宮北口 歯医者 H&L」です。
入れ歯は、失った歯の機能や見た目を補う大切な治療方法の一つです。
しかし、入れ歯が合わないと悩む方は少なくありません。噛みにくさや痛み、違和感があるまま使い続けてしまうと、食事や会話に支障をきたすだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。
特に高齢者にとって、食べる楽しみを失うことは生活の質を大きく下げる要因にもなりかねません。
今回は、入れ歯が合わなくなる原因やその症状などについて解説します。入れ歯が合わないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
入れ歯が合わなくなる原因
入れ歯が合わないと痛みや不快感を引き起こし、食事や会話に支障をきたすことがあります。ここでは、入れ歯が合わなくなる原因について解説します。
顎の骨や歯ぐきの変化
歯を失った部分では、時間の経過とともに顎の骨が少しずつ痩せていきます。これは自然な現象であり、入れ歯の支えとなる歯ぐきの高さや形が変化することで、最初は安定していた入れ歯も徐々に合わなくなっていきます。
特に総入れ歯を使用している場合、この影響は大きく、入れ歯が浮いたりズレたりする原因となります。
入れ歯自体の劣化
入れ歯に使われている樹脂や金属は、長い期間の使用で摩耗や変形が起こります。噛むときの力や食事内容によっても影響を受け、結果として噛み合わせがずれていきます。小さなズレであっても毎日の食事では大きな負担となり、違和感を覚えるきっかけになります。
生活習慣や癖の影響
食いしばりや歯ぎしりといった習慣は、入れ歯に強い力を加え続けるため、変形や不具合を引き起こしやすくなります。また、片側だけで噛む癖や硬い食べ物を好む習慣も、入れ歯のバランスを崩す原因になります。
こうした日常の小さな癖が積み重なることで、入れ歯が合わなくなるのです。
加齢や口腔環境の変化
年齢を重ねると、口の中の筋肉や粘膜は徐々に衰えていきます。その結果、入れ歯を安定させる力が弱まり、外れやすさや違和感を覚えやすくなります。
さらに、唾液の分泌量が減少して口が乾燥しやすくなると、入れ歯が吸着しにくくなり、ずれやすさを助長することもあります。
入れ歯が合わないときに現れる症状
入れ歯が合わないとさまざまな不快な症状が現れることがあります。この問題が日常生活にどのような影響を与えるか見ていきましょう。
痛みや口内炎の発生
入れ歯が合わなくなると、歯ぐきに過度な圧力がかかり、部分的に痛みを感じやすくなります。その刺激が続くと粘膜に炎症が起こり、口内炎ができることもあるでしょう。
特に硬い食べ物を噛むときや会話中に強く当たる部分があると、日常生活に支障をきたすほどの痛みを感じることもあります。
噛みにくさや食事の際の不快感
合わない入れ歯では食べ物をうまく噛み切れず、食事の時間が苦痛になる場合があります。硬いものや繊維質の多い食材は特に噛みにくく、消化に悪影響を及ぼすこともあります。栄養の吸収が妨げられると、体力の低下や健康状態の悪化につながる恐れもあるでしょう。
また、噛む力が均等に伝わらないことで、顎や筋肉に余分な負担がかかり、疲れやすくなることもあります。
発音や会話への影響
入れ歯が安定していないと、会話中に外れそうになったり、舌の動きが制限されたりします。そのため、発音が不明瞭になったり、空気が漏れて聞き取りにくい声になったりすることがあるのです。
人前で話すことに不安を感じやすくなり、精神的なストレスにつながる場合もあります。
入れ歯が合わないときの応急処置
上述のとおり、入れ歯が合わないと、食事や会話に支障をきたすことが多いです。ここでは、入れ歯が合わない場合の応急処置について解説します。
入れ歯を清潔に保つ
入れ歯に汚れや歯石が付着すると、口腔内の粘膜を刺激して痛みや違和感を強めることがあります。まずは入れ歯を丁寧に洗浄し、清潔な状態を保つことが大切です。専用のブラシや入れ歯洗浄剤を使うことで、細菌の繁殖を防ぎ、症状を軽減できる可能性があります。
安定剤を使用する
ドラッグストアなどで販売されている入れ歯用の安定剤を一時的に使うことで、歯ぐきへの圧力を和らげることができます。
ただし、あくまで応急処置であり、長期間使用するとかえって入れ歯が不安定になる場合もあるため、必ず歯科医院で調整を受けることが大切です。
柔らかい食べ物を選ぶ
入れ歯が合わないときには、硬い食べ物や粘り気の強い食品を避けることも有効です。おかゆや煮込み料理、やわらかく調理した野菜などを中心にすると、噛むときの痛みや不快感を軽減できます。応急的に食事内容を工夫することで、口腔内への負担を減らすことができます。
無理に装着しない
強い痛みや腫れがある場合には、無理に入れ歯を装着せず、一時的に外して安静にすることも選択肢の一つです。
ただし、そのまま放置すると噛み合わせなどに悪影響を及ぼす可能性があるため、必ず早めに歯科医院で相談することが重要です。
入れ歯が合わないときに歯科医院で行うこと
入れ歯が合わない場合、痛みや噛みにくさを感じることがあり、放置すると口内や顎の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、入れ歯が合わないときに歯科医院で行うことについて解説します。
入れ歯の調整
入れ歯が歯ぐきに強く当たる部分や、噛み合わせのバランスが崩れている部分を削って微調整するのが基本的な対応です。小さな調整でも痛みや違和感が大きく改善することがあり、数回の通院で安定して使えるようになるケースも少なくありません。
調整の費用は1,000円から5,000円程度で済むことが一般的です。状態によっては複数回の通院が必要になる場合もありますが、経済的負担は少ないと言えるでしょう。
裏打ち(リライニング)
顎の骨や歯ぐきが痩せて入れ歯が浮いてしまう場合には、裏打ちと呼ばれる処置が行われます。これは入れ歯の内側に新しい樹脂を盛り足して、歯ぐきの形に合わせ直す方法です。短時間でできる方法であり、入れ歯を作り直さずに安定性を取り戻すことが可能です。
部分的な修理や補強
金具が緩んだり、入れ歯の一部が欠けたりした場合は、修理や補強を行います。部分入れ歯ではバネの調整や交換が必要になることもあります。修理で対応できるかどうかは状態によって異なりますが、早めに相談することで作り直しを避けられることもあります。
新しい入れ歯の作製
入れ歯の使用期間が長く、大きく劣化している場合は、新しく作り直す必要があります。顎や口腔内の状態が変わっているため、改めて型取りをして作製することで、快適に使用できる入れ歯に仕上げられます。
定期的に作り替えることは、口腔内の健康を維持するうえでも非常に大切です。
入れ歯を新しく作り直す場合、保険診療か自由診療かによって大きく費用が変わります。保険適用の入れ歯であれば5,000円から2万円程度で作製できますが、使用できる素材に制限があります。
一方、自由診療の入れ歯では、数十万円かかることもあります。機能性や快適性を重視するか、費用を抑えるかによって選択肢が分かれます。
まとめ
入れ歯は、歯を失った際に日常生活を支える大切な役割を担っています。
しかし、時間の経過や口腔内の変化によって「入れ歯が合わない」と感じることは多く、そのまま放置すると痛みや口内炎、食事の不快感など、さまざまな問題を引き起こします。
さらに、合わない入れ歯を使い続けることで、消化器官への悪影響や、生活の質の低下といった深刻なリスクにつながる可能性もあります。
違和感を覚えたときには、まず応急的に清掃や食事内容の工夫で症状を和らげつつ、早めに歯科医院を受診することが大切です。歯科医院では調整や修理、裏打ちなどの処置が可能で、必要に応じて新しい入れ歯を作製する選択肢もあります。
入れ歯を快適に使い続けるためには、定期的なチェックとメンテナンスを欠かさず受け、自分に合った最適な状態を保つことが何より重要です。
入れ歯を検討されている方は、西宮市高松町「西宮北口駅」より徒歩1分にある歯医者「西宮北口 歯医者 H&L」にお気軽にご相談ください。
当院は、生涯にわたる健康を重視して診療にあたっています。マウスピース矯正や予防歯科、インプラント、ホワイトニング、虫歯・歯周病治療など幅広く診療を行っています。