こんにちは。西宮市高松町「西宮北口駅」より徒歩1分にある歯医者「西宮北口 歯医者 H&L」です。
食事や会話の際に口の中がピリピリ・ジリジリと痛み、つらい思いをしたことがある方は多いのではないでしょうか。なかには、疲れたりストレスが溜まったりすると繰り返し口の中が荒れて困っているという方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、口内炎の種類や症状、原因、歯医者で受けられる治療法、予防法などについて解説します。「つらい痛みを何とかしたい」「歯医者でどんな治療が受けられるのか知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
口内炎とは
口内炎とは、口腔内の粘膜に発症する炎症のことです。ここでは、種類別に主な症状や特徴について解説します。
アフタ性口内炎
アフタ性口内炎は、口腔内の粘膜に白い円型の潰瘍ができるのが特徴で、最も一般的なタイプのものです。
頬や唇の裏側だけでなく、歯ぐきや舌に発生することもあります。また、ひとつだけできることもあれば、複数できることもあります。潰瘍以外の主な症状は、腫れや痛み、違和感などで、重症化すると出血することもあります。
発生の原因は明らかではないものの、風邪や疲労、ストレス、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れなど、体が不調なときにできやすいという特徴があります。
カタル性口内炎
カタル性口内炎とは、外部からの物理的な刺激によって発生するタイプのものです。
例えば、熱い食べもので口腔内を火傷したり、硬い物を食べて頬の内側を傷つけたりしたときに発症しやすくなります。そのほかにも、入れ歯や矯正装置などによって歯ぐきや頬の内側に傷ができると、細菌感染によって炎症が起こることがあります。
主な症状は、潰瘍やただれ、水疱、熱感などです。そのほかにも、酸っぱい食べ物や辛い食べ物を食べたときに患部がしみたりヒリヒリしたりすることもあります。なお、炎症部分の境界が不明瞭という特徴があります。
ウイルス性口内炎
ウイルス性口内炎は、ウイルスへの感染によって引き起こされるものです。代表的なものとしては、ヘルペス性口内炎やカンジダ性口内炎などが該当します。そのほかにも、梅毒や淋病、クラミジアといった性感染症によって引き起こされるものもあります。
ウイルス性のものは、口腔内に複数の水ぶくれができるのが特徴で、発熱や強い痛みを伴うこともあります。ヘルペス性の場合、一度発症すると生涯にわたって体内に潜伏し、免疫力が下がったときに繰り返し出現します。
なお、カンジダはもともと常在菌ですが、免疫力が下がると炎症が引き起こされることがあります。
アレルギー性口内炎
このタイプは、アレルギー反応によって引き起こされるものです。アフタ性口内炎と同様に、白くて円型の潰瘍ができるのが特徴で、潰瘍の周囲は腫れて赤くなります。銀歯や入れ歯などの金属、果物や野菜、薬剤など、あらゆるものが原因となる可能性があります。
なお、アレルギーが原因の場合は、直接的な原因を取り除かない限り改善しません。そのため、まずはアレルギーの原因を明らかにする必要があります。
ニコチン性口内炎
ニコチン性の口内炎は、喫煙によって引き起こされるものです。タバコに含まれる発がん性物質やタバコの熱によって粘膜が刺激されることで引き起こされます。
発症部位の粘膜が赤く変化したあと、次第に白く厚くなるのが特徴です。タバコの煙が触れやすい上顎の天井に発生することが多く、ほかのタイプに比べると痛みが少ないという特徴もあります。
なお、ニコチン性のものはガン化する恐れもあるため、放置せずに早めに治療を受けることが重要です。
口内炎の原因
先にも述べた通り、発症する原因は様々です。
ストレスや睡眠不足、栄養バランスの乱れなどによって引き起こされることもあれば、入れ歯や矯正器具によって口腔内が傷つくことが原因で発生することもあります。そのほか、ウイルスやアレルギー、喫煙などによってできるケースもあります。
しかし、患者さん自身が種類を特定したり原因を明らかにしたりすることは難しいため、まずは歯科医院で診察を受けることが重要です。
なかには「ただの荒れだと思っていたら病気だった」というケースもあります。「なかなか治らない」「何度も繰り返しできる」という方は、ひとりで悩まずに歯科医院でご相談ください。
歯医者で行う口内炎の治療法
歯医者で受けられる主な治療法には、以下のようなものがあります。
薬物治療
口の中が荒れた場合、基本的には薬物療法が行われます。患部に塗る軟膏や貼るタイプの薬を処方されることが一般的です。そのほか、修復を促すためのビタミン剤、細菌感染による悪化を防ぐための刺激の少ないうがい薬などが処方されることもあります。
装置の調整
先にも述べた通り、銀歯や入れ歯、矯正器具などが炎症の原因となっている場合には、それらを調整します。例えば、義歯の金具が頬に当たって粘膜を刺激している場合には、削って調整することもあります。
なお、金属アレルギーが原因で発症している場合には、金属を使用していない素材で装具を作り直す必要があるでしょう。
レーザー治療
クリニックによっては、レーザー治療を導入していることもあります。患部にレーザーを当てて部分的に焼くことで、消炎・殺菌効果が得られます。レーザーときくと痛そうなイメージを抱く方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、レーザーを照射した部分にはすぐに薄い膜ができます。患部がむき出しの状態ではなくなるため、痛みが軽減するというメリットもあります。
口内炎の予防方法と日常ケア
最後に、予防方法と日常ケアについてご紹介します。
健康的な生活を送る
アフタ性の口内炎は、身体が不調なときに起こりやすいといわれています。そのため、普段から健康的な生活を心がけ、免疫力を下げないように心がけることが大切です。例えば、ストレスをためこまない工夫、適度な運動、睡眠時間をしっかりと確保することなどが重要です。
ときには自分自身とゆっくり向き合う時間を作り「ストレスが溜まっているな」「疲れたな」と感じたときには、無理をせずリフレッシュや休息の時間を確保しましょう。
栄養のある食事を心がける
炎症を防ぐためには、栄養のある食事を心がけることも大切です。特に、ビタミンが不足していると荒れを引き起こしやすくなりますので、粘膜の維持に役立つビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCは積極的に摂るとよいでしょう。
これらを多く含む食材には、以下のようなものがあります。
- ビタミンB2:納豆・卵・レバー・うなぎなど
- ビタミンB6:赤身肉・鶏肉・マグロなど
- ビタミンC:赤ピーマン、ブロッコリーなど
自炊するのが難しい方は、サプリメントを活用するのもよいでしょう。なお、味の濃い食べ物や香辛料がたくさん入った食べ物、熱い食べ物は、粘膜を刺激して炎症の原因になることや痛みを助長することがあるため注意してください。
口腔内の乾燥を防ぐ
口腔内が乾燥すると、細菌が増殖して口の中が荒れやすくなります。唾液には、口腔内の細菌の繁殖を防ぐ役割があります。そのため、口呼吸の癖があって口腔内が乾燥しがちな方は改善を心がけることが大切です。
そのほかにも、飲み物で口腔内を潤す、ガムを噛んで唾液の分泌を促すといった方法も口腔内の乾燥予防に役立ちます。
セルフケアを丁寧に行う
口腔内が不衛生な状態になると細菌が繁殖しやすくなるため、毎日のセルフケアは丁寧に行いましょう。通常のブラッシングはもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュを活用することで、より効果的に汚れを除去することができます。
ただし、ゴシゴシと強く磨いたり刺激の強い洗口液を使ったりすると、粘膜が刺激されて荒れることがあるため注意しましょう。
禁煙する
先にも述べた通り、普段からタバコを良く吸う方は、上顎の天井部分に病変が引き起こされるリスクが高くなります。また、タバコに含まれる有害物質は血流を妨げるため、歯ぐきの健康状態を悪化させることがわかっています。
お口の健康を維持するためには、可能な限り禁煙することが望ましいでしょう。
まとめ
多くの場合、口内炎による痛みや腫れは数日程度で自然に治ります。
しかし「痛みが気になって仕事や勉強に集中できない」「ジリジリと痛んで食事が楽しめない」という方もいらっしゃるかもしれません。歯医者であれば薬物療法だけでなく、即効性が期待できるレーザー治療を受けることも可能ですので、一度相談してはいかがでしょうか。
口内炎にお悩みの方は、西宮市高松町「西宮北口駅」より徒歩1分にある歯医者「西宮北口 歯医者 H&L」にお気軽にご相談ください。
当院は、生涯にわたる健康を重視して診療にあたっています。マウスピース矯正や予防歯科、インプラント、ホワイトニング、虫歯・歯周病治療など幅広く診療を行っています。